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若冲展とホキ美術館 [日本]

2016年4月29日(金)晴

伊藤若冲の生誕300年を記念して、展覧会が東京都美術館で開催されています。
若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館)が東京で一堂に会すのは初めてです。どうしても見たくて、東京に行くことに。

4月から転勤になり、土日祝が休みとなりました。いつもなら平日に旅するのですが、仕方なくゴールデンウィークに旅することとなりました。GWに旅するなんて、子供の時以来と違うかな。

新幹線で新大阪から東京まで。
遅めの出発でしたので、そんなに時間がなく、チェックインしてから迎賓館赤坂離宮に向かいます。

迎賓館赤坂離宮は、毎年夏の10日間、一般公開(参観)を実施していたのですが、今年の4月より、国外からのお客様をお迎えするのに支障のない範囲で、可能な限り通年公開を実施するようになりました。中も見学したかったのですが、予約がすでに終了していて、外からの見学です。

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ヨーロッパの宮殿にも匹敵する立派な造りです。

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どこから見ても重厚で美しいです。
次は中も見学したいです。

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夕食には早かったので、東京都庁に行きました。
展望台に上るのに列が出来ていて、30分待ちです。
GWなので仕方がないですね。
観光客は多いのですが、東京でタクシードライバーをしている友人は人が少ないので仕事にならないとゆうて8連休してます。観光客はタクシーに乗らないのでしょうか?

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前回、東京に来たときは工事中だったスカイツリーも綺麗に見えました。

2016年4月30日(土)晴

さて今日は、千葉まで移動してホキ美術館を訪れます。
ホキ美術館は、日本初の写実絵画専門美術館です。5年前にオープンして、こちらも以前から観たかった美術館です。

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建物もユニークな形をしています。

ホキ美術館5周年記念として、「3つの個性」とゆう企画展が開催されています。
五味文彦、大畑稔浩、島村信之3名の新作を含め、各作家24点ずつ72点が飾られています。

島村信之は観たかった画家なのですが、実物を観たらモデルの手が老けて見えて違和感を感じました。
後で学芸員による解説があったのですが、島村に何故こんな手なのですかと質問したところ、描きすぎてしまうとの答えだったそうで、癖だそうです。癖なら仕方のないところかもしれませんが・・・。

3時間くらい滞在して、じっくりと鑑賞しました。

東京に戻ってきて、スカイツリーに上ります。
スカイツリーは相変わらずの人気で日時指定券を事前に購入しました。

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上る前にスカイツリーを下から眺めて、パチリ。

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角度を変えて、パチリ。
近づきすぎると、天辺が見えません。
キングコングは、エンパイアステートビルに上りましたが、それよりも253m高い634mです。
コングがスカイツリーを見たら、どんなふうに感じたでしょう。

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350mの展望デッキに上るエレベーターの中です。
春夏秋冬をテーマに装飾が施されています。これは、春をモチーフにした「桜の空」です。
桜の花びらの中に蝶が飛んでいます。
エレベーターは分速600mで約50秒で展望デッキへ。

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晴れてはいるのですが、春霞で遠くまでは見えません。
それでも眺めているだけで楽しいです。

そこから展望回廊へ上ります。

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ちょうど夕焼けこやけです。
夕日がキラキラと輝いて綺麗です。

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最高到達点、451.2mです。

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少し雲が出てきて、早目に太陽が隠れてしまいました。

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展望デッキにはガラス床があって、スカイツリーの鉄骨と下の眺めが面白いです。

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ぼちぼち日が暮れて、灯り点し頃となり、夜の街に繰り出しました。

2016年5月1日(日)晴

この旅のメイン「若冲展」へ行きます。
ホテルをチェックアウトして、上野駅まで移動して、東京都美術館へ。

人がゾロゾロ、ゾロゾロ歩いていなぁと思っていたら、ほとんどの人が若冲展へ向かっている人達でした。
開館1時間以上前に着いたのですが、すでに長蛇の列です。そんなに暑い時期じゃなくて、よかったです。夏やったら熱中症で倒れる人が出るんちゃうかな。

少し開館時間が早まって、館内へ。
長蛇の列でしたから、館内は混み混みです。
係のお姉さんが、空いているところからご覧下さい。とゆうてたので、素直にその通りに観ていって、あとから「動植綵絵」のある部屋に戻ってきたら、チョー混み混みでした。素直にゆうこと聞かんかったら、よかったです。

作品の前には何重もの人垣が出来ています。
係の人が、立ち止まらずに進みながらご覧下さいとゆうてますが、誰も聞きません。
アリの這うようなスピードでジリジリと進むのみです。
じっくりと観たいのは分かりますが、ゆっくり進みながら観て欲しいものです。

30幅の作品を観るのに1時間以上かかりました。
並ぶのが大嫌いなので普段なら、もうええゎと諦めるところですが、我慢して観ました。
それほど、素晴らしい作品でした。

芳醇で濃密な色彩の絵は、仏画などに使われる裏彩色によってひときわ鮮やかに表現されています。さらに海外からもたらされた顔料、プルシアンブルーを日本でいち早く使うなど、その作品対する情熱はハンパないです。

徹底的に描きこまれた超絶技巧と、その緻密さに圧倒されます。
最近の研究で、肉眼では見えない点まで描いてるのが発見されたり、人の脳の中で色を認識させたりと、とても人間技とは思えません。若冲は宇宙人やったちゃうやろかと感じました。

「動植綵絵」の他にも、約80年振りに発見された「孔雀鳳凰図」や、ジョープライス・コレクションの「鳥獣花木図」などなど、見どころ満載です。

若冲の言葉に、「千載具眼の徒を待つ」とあるのですが、千年後に理解されることを願ってとゆう意味です。
まさにその通りですね。
千年とはいきませんが、10年分くらいは若冲を理解できたかな?

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3時間以上、たっぷりと若冲を堪能したあとは、横山大観記念館へ。
係のお姉さんが若冲展、いってきはったんですか。
華美な世界もええけど、大観のような素朴な日本画を落ち着いて鑑賞しては、とゆう言葉が印象に残りました。大観の世界に自信を持ってるんやなぁと思いました。
横山大観記念館は、大観が明治42年より生活し、数々の名作を生み出した場所です。

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大きな庭ではないのですが、奥行を感じさせるように工夫された庭です。

確か若冲は素晴らしいですが、大観の世界も好きやなぁと、ほのぼのとした気分で作品を眺め、大観が生活し制作に励んだ息吹を感じられる、ええ記念館でした。

贅沢な時間の過ごし方をした旅でしたが、濃密な時間を過ごすことが出来ました。
あれこれと観るよりも、じっくり観たので心の奥深くに印象が残った旅となりました。

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