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富山ほたるいか・高岡 [日本]

2015年4月20日(月)曇後雨

ほたるいか漁を見たくて、3年前から申し込んでいたのですが、毎年予約が取れなくて、今年はようやく予約が取れて富山に行くことが出来ます。
ほたるいか観光船の予約は、電話がなかなか通じないのですが、携帯電話で掛けたら繋がりました。ちょっとしたコツかもしれません。

そんなわけで、富山県滑川に到着です。
以前は、大阪から富山までサンダーバードでいけたのですが、今年からはサンダーバードは金沢までとなりました。金沢から富山は新幹線に乗り換えなければなりません。乗り換えするのは面倒なので、どちらか選択できたらええのになと思います。

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滑川の駅を降りたら、山の稜線が綺麗に見えていました。

今日の宿は、駅前にあるサンルート滑川にお世話になります。
滑川で安い宿を探したのですが、他には見当たりませんでした。

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歩いて10分弱のところに「ほたるいかミュージアム」があり、行ってみました。
入場料は800円です。

ほたるいかの生態や漁の様子が展示されています。

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水槽で泳ぐ ほたるいか。とっても綺麗です。
大きな水槽では、ほたるいかに触れることも出来ます。

ほたるいか漁の出航は、翌朝3時と早いので、ホテルに戻って早めに床につきました。

2015年4月21日(火)雨後曇

2時に起きて、ホテルを出て集合場所のほたるいかミュージアムに向かいます。

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道路にもほたるいかが描かれています。

集合場所に着きましたが、波が高くて欠航となりました。
むっちゃ残念です。自然には勝たれへんから、しゃあないですね。
今年は雨がめっちゃ多くて、4月は5回くらいしか出航していないそうです。異常気象には困ったもんです。

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観光船は、こんな感じです。
漁船に比べて重心が高いので、波に弱いです。

サービスで、ほたるいかの発行ショーを見せてくれました。
昨日の昼間にも見たのですが、係員の解説がよかったです。

ほたるいかは富山が有名ですが、漁獲量でいえば兵庫の方が多いです。
他は底引き網で漁をしていますが、富山は定置網で漁をしています。
定置網での漁は、メスのみが獲れます。メスは身が大きくて美味しいのです。
スーパーで売っている富山のほたるいかは、他の3~4倍の値段がしていますが、これで納得しました。

昔は、ほたるいかは食べなくて肥やしにしていたそうです。
調理方法や保存方法が確立して、ブランド品になっていきました。
いまでは富山に欠かせない存在になっています。

1年とゆう寿命のなかで、産卵のために海岸近くへやってきて、産卵を終えて帰っていく。
そのときに定置網にかかるそうです。
生命の神秘と有り難さに感謝です。

ほたるいかの試食を頂きました。
茹でたてのほたるいかは、ぷりっぷりっで美味しかったです。
ホテルに戻って寝直しました。


ホテルをチェックアウトして、富山へ移動です。
JRではなく、あいの風とやま鉄道とゆう路線になっています。
列車は高校生で満員です。富山は若いもんが多いんでしょうか。

15分ほどで富山に到着。
富山ライトレールの乗り換えですが、富山駅は改装中で道が分かりにくく、また遠い。
ほんで、ライトレールの切符売り場が分かりにくです。
1回券は列車内で買えるのですが、1日フリーきっぷを買いたかったのです。

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ようやくライトレールに乗れました。
あとで分かりかましたが、ライトレールは7色のカラーがあるそうです。

終点の岩瀬浜まで行って、岩瀬の街の散策です。

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まずは、富山港展望台へ。
北前船時代の琴平神社の常夜燈がモデルになった展望台です。
晴れていたら、富山湾や立山連峰が見えるのですが、曇っていてなんも見えませんでした。

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北前船廻船問屋「森家」です。入場料は100円です。
国指定重要文化財になっています。

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ここは「オイ」と呼ばれる部屋です。
囲炉裏があって、吹き抜けの梁があり、天窓から射す光で明るいです。
畳の敷き方も工夫されています。川の流れのように敷かれていて美しいです。
わざと半畳の畳も敷いてあって、商売繁盛につながるようにとの願いが込められています。

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マエザシキの天井です。
天井の模様が龍に見えます。全部で3匹いてますので、探してみてください。

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地元では北前船のことをバイ船と呼び、「バイバイ」に儲かることから、船の往復で儲かる「のこぎり商売」といわれて財をなしたそうです。
これは、全国金満家大番附ですが、一番儲かった馬場さんは、山形の本間さんと並んで番附にのっています。「本間様には及びもないが せめてなりたや殿様に」と謳われたそうですが、馬場さんも本間さんも今の貨幣価値で2000億円となっています。

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チャシツには、なんと隠し金庫がありました。
見た目は古びて見えるのですが、写真に撮ると光って写ります。
2000億ですから、金庫はいりますよね。しかも分かれへんとこにね。

案内のお姉さんの説明が楽しくて、めっちゃ面白かったです。

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ライトレールで富山に戻って、こんどは市内電車で移動です。
これも1日フリーきっぷで乗車できます。市内電車は5分間隔で運行していますので、市内観光には便利です。

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廣貫堂資料館です。
富山といえば薬売り、薬売りといえば富山です。
入場料は無料で、栄養ドリンクのサービスもあります。

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実際には見たことないですが、薬売りのイメージですね。

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古文書や懸場帳、売薬版画など見ていて分かりやすく面白いです。
この道具は下桝と呼ばれています。
丸薬を数えるときに使うものですが、今も使われていいるとは驚きです。

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富山県水墨美術館です。
水墨画を見たかったのですが、横山大観展が開催されていて、水墨画はあまり見られませんでした。

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街中を歩いていると、富山城の前にフレームが、これに入れて撮るとええ写真が撮れる??

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少し晴れ間がのぞいてきたので、富山市役所展望塔へ。
無料の展望台です。

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立山連峰のほうは、分厚い雲がかかっていて何も見えませんでした。
晴れていたら、こんな絶景が見られるので、想像して楽しみました。

観光を終え、宿にチェックイン。
富山駅近くのウイークリー翔です。1泊1900円と、貧乏旅人には嬉しい価格設定です。
泊まるときに身分証明証が必要なんですが、運転免許証を持ってくるのを忘れて、会社の社員証を持っていったのですが、なんとかOKしてくれました。

夜の楽しい時間がやってきて、暖簾をくぐりました。
昨日はおとなしく早寝しましたので、今日は飲むべ~食べるべ~。

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富山地酒のみくらべ三種とゆうのがあって注文。
8種類の中から選びます。
黒部峡・勝駒・三笑楽にしました。70mℓずつ入っています。
どれも美味しかったですが、勝駒が一番好みでした。

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せっかく富山に来たんやから、富山のうまいもんを注文。
バイ貝の刺身です。コリコリしていて美味しいです。
醤油が甘口と辛口とあります。どう使い分けたらええんか、よう分かりませんが・・・。
甘口醤油は、富山独特の醤油です。

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ほたるいか刺身です。
内蔵は寄生虫がいてるので、とってあります。ワザですね。
甘味があって、むっちゃ美味しいです。

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「白エビ食べ比べ」で、刺身と昆布じめになっています。
刺身は甘味があってエビの旨さです。昆布じめの方が、私は気に入りました。

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富山名物のイカ黒作りです。
イカ墨が入っているので、お箸は真っ黒になりましたが、歯にはつきませんでした。
コクがあって美味しいです。

うまい肴とうまい酒で、富山の夜はサイコーです。

2015年4月22日(水)晴

宿をチェックアウトして、あいの風とやま鉄道で高岡まで移動。
高岡駅でコインロッカーに荷物を預けて、こんどはJRで雨晴へ。
乗るときにはICカード(イコカ)で乗ったのですが、雨晴駅ではイコカは使えませんでした。
便利なんに慣れてしまって、当たり前になってしまったら、あかんですね。
ローカル線は気をつけましょう。

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雨晴海岸からの眺めです。思い切りアンダーで撮ってみました。
海越しに3000m級の白い山々を間近に望むとゆうのは、世界でもこの海岸だけです。
でも、季節は春・・・。
あかんやろなと思いながら来てみたら、案の定、晴れているけど霞んでしまっています。
空気が澄む冬でないと難しいと思います。

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氷見線をのんびりと列車が通り過ぎていきます。
車窓からの眺めも、ええですよ。

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海岸をブラブラしながら、こちらは普通の露出で撮ってみました。
どう撮っても綺麗には写りません。

雨晴とゆう名前の由来は、かつて義経主従が奥州に落ち延びる途中にこの海岸でにわか雨にあい、弁慶が持ち上げた岩陰で雨宿りをしたとゆう「義経雨はらしの岩」の伝説からきています。

高岡駅に戻って、徒歩で散策です。
けっこう距離がありますので、歩くのが苦手な人はレンタサイクルがお薦めです。

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まずは、高岡大仏です。
奈良、鎌倉と並ぶ日本三大仏に数えられ、総高15.85m、重量65tの大きさです。
「銅器のまち高岡」の象徴であり、30年の歳月をかけて完成しました。
日本一美男の大仏さんとも言われています。

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大仏さんの近くには高岡古城公園があります。
400年前に加賀前田家二代当主前田利長が築いた高岡城の跡です。
その前田利長公の像です。
この日は、公園内では中学生がぎょうさん写生していました。
ここは桜の名所でもあります。もう1週間くらい早く来ていたら、桜が満開だったんでしょうが、ちょっと残念。

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しばらく歩いて土蔵造りの町並み「山町筋」にある菅野家住宅です。入場料は200円です。
ここも岩瀬の森家同様、北前船で財をなした家です。

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欄間の透かし彫りも見事です。
使っている材木なども、今では手に入らないような贅沢なものを使っています。
今日は外は気温がグングン上がって半袖でも暑いくらいの陽気ですが、家の中は寒くてストーブを焚いていました。土蔵って寒いんねん。夏は涼しくてええかもです。

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シャンデリアです。
1灯用、2灯用とあって、これは3灯用となっています。
当時として、モダンやったんでしょうね。

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中庭には、握り拳のような庭石があります。
パワースポットとして来られる方もあるようです。
お金を握って離さへんのが極意かな??

土蔵造りの町家が造られたのは、市街地の約6割を焼き尽くした明治33年の大火後です。
土蔵造りの旧家が42棟建ち並んでいます。
繁華街での建物の新築の際は防火構造のものとすることが義務付けられたため、土蔵造りが建てられました。

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赤レンガの銀行です。
現役で使われています。古い建物好きにとっては、ごっつうええ感じです。

お次は金屋町へ行こうと思ったのですが、道が分からなくて誰かに聞こうと思いましたが、誰も歩いていません。高岡は、なんだかひっそりとしていて人が少なかったです。
なんとか自力で、たどり着きました。

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旧南部鋳造所キューポラ(溶鉱炉)と煙突です。
高岡鋳物発祥の地である金屋町の一角にある地金を溶解するための建造物です。
明治末期から複数のキューポラが建造されましたが現在残っているのは、旧南部鋳造所のものだけとなっています。
キューポラと聞いたら、映画「キューポラのある街」を思い浮かべるのは、ジジィの証拠かな?

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千本格子の家並み「金屋町」です。
鋳物産業は火災の危険があったため、千保川を挟んで高岡城下町と向かい合っている金屋町に7名の鋳物師が集められ、鋳物工場及び宅地用として約5000坪(東西50間、南北100間)の土地を与えて優遇したそうです。

高岡駅の北側を散策していましたが、高岡駅まで戻ってきて、こんどは南側の散策です。

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富山県で唯一の国宝、瑞龍寺です。こちらは山門です。
瑞龍寺は、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提を弔うため、三代藩主利常公によって建立された寺です。

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山門をくぐって仏殿が見えてきますが、一直線に並んでいてシンメトリーが綺麗です。
額絵を見ているようです。

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仏殿です。
入母屋造、一重裳階(もこし)付きの総欅造りで、屋根は当初杮(こけら)葺きでしたが、現在は総重量約47トンの鉛瓦葺きです。鉛製の瓦を用いる理由は、俗説では非常時に鉄砲の弾にするためともいわれますが、実際は冬季の積雪対策のためだそうです。
鉛瓦は他には、金沢城の石川門と三十間長屋しかない、大変珍しいもんです。

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法堂です。総桧造りの入母屋造、銅板葺き。内部を土間床とする仏殿に対し、法堂は畳敷きで、横2列、縦3列の6部屋を配する方丈形式の間取りで建坪186坪あります。

山門、仏殿、法堂の三つが国宝となっていますが、他の建物も素晴らしいです。

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回廊です。
大伽藍を囲む周囲約300mの回廊で、北回廊、南東回廊、南西回廊からなっています。
回廊の左右は白壁となってまして、規則正しく並んだ柱と格子枠の障子戸が特徴です。

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八丁道とゆう道を歩いて、前田利長墓所に到着。
大名の墓としては日本一といわれる高さ11.9mの石塔があります。
石塔下部の戸室石で造られた基壇は、約250平方メートルの三層基壇となっており、側面には狩野探幽下絵とされる130枚もの蓮華図文様が彫刻されているそうです。
とゆうのも、普段は入れず、9月13日に行われる前田利長公顕彰祭の時にのみ一般公開されているそうです。

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高岡駅前には、「ドラえもん」の登場キャラクターの銅像が12体並んでいます。
高岡市出身の漫画家藤子・F・不二雄さんに因んで作られたようです。

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JR氷見線には、忍者ハットリくん列車も走っています。
こちらは、氷見市出身の漫画家藤子不二雄Ⓐさんに因んで作られたようです。
氷見には、トキワ荘を再現したギャラリーもあるそうで、漫画好き、藤子先生好きの方には、魅力ではないでしょうか。

今回の旅では、ほたるいか漁が見られなかったので、また富山に来たいと思います。
予約がうまいこと取れるかなぁ。

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