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熊野古道ハイキング 滝尻王子~高原熊野神社 [日本]

2014年9月29日(月)晴

バスツアーを利用して、熊野古道を歩きます。
熊野古道は人気で、1ヶ月以上前に申し込んだのですが、キャンセル待ちでした。
あかんかなと諦めかけていたら、2週間くらいしてようやくキャンセルが出て参加する事が出来ました。

梅田を出発して、紀ノ川SAで1回トイレ休憩をはさんで、
渋滞に巻き込まれることもなく、滝尻王子に到着です。

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滝尻王子の入口には、世界遺産登録を記念した石碑がありました。

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滝尻王子は、九十九王子の中でも社格の高い「五体王子」の中のひとつで、
ここからが神域のはじまりです。
語り部さんの説明を聞いてから、旅の安全を祈願しました。

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道を挟んで、こちらは熊野古道館です。
熊野古道に関する資料が展示されています。

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平安衣装です。
ほんまに、こんな恰好で歩いたんでしょうか。
歩きにくいと思うんやけど・・・。

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後鳥羽院熊野御幸記です。
藤原定家が後鳥羽上皇の熊野参詣に随行した際の23日間の日記です。

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滝尻茶屋の店先に梅干が干してありました。
田辺市は、梅干しの産地です。田辺市とみなべ町で、全国の5割の近くを生産しています。

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田辺市からのプレゼントで梅干しを貰いました。
1個300円する梅干しだそうです。ひぇ~。

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語り部さんの説明がすんで、昼食です。
お弁当が配られて、滝尻王子宮の境内でいただきます。

みんなでストレッチをしてから、いざ出発です。
前回3月に古道を歩いたときは、中辺路ルートのゴールのほうを歩きましたが、
今回はスタート地点から歩きます。

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起点の標識が立っています。

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スタートして、いきなりの急坂です。
ほとんどの人が杖をついて歩いています。
ジジィパワーを発揮して、頑張ります。

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すぐのところに大きな岩がありました。
カンボジアのタ・プロム遺跡のようです。

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胎内くぐりです。
この岩と岩とのすきまを這うようにくぐりぬけると女性の場合は安産祈願、
男性の場合は生まれ変われるそうですが、ツアーなのでくぐったらあかんと言われて断念しました。

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乳岩です。
この岩からしたたり落ちる乳で、生まれたばかりの藤原秀衡の子どもを
守ったという伝説が残る岩だそうです。

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出発してから40分で、不寝王子に到着です。
頻繁に休憩するので、めっちゃ時間がかかりました。

ここに社があったかどうかは定かではありませんが、
山賊の見張りを寝ずにしたということから名前が付いたという説もあるそうです。
滝尻王子は標高82mで、不寝王子が標高198mですので、約100m登ってきました。

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道が木の根道に変わりました。
登るのはしんどいですが、眺めるには綺麗です。

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剣ノ山の山頂に着きました。
標高371mです。滝尻王子から約290m登ってきました。
1時間20くらいかかりました、標高はたいしたことないですが、
ずっと登りだったので結構しんどかったです。

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剣ノ山経塚跡です。
ここから熊野本宮へかけて九品の門が建ち、ここには最初の下品下生の門があったといわれています。
この経塚跡は、教典を経筒に入れ、それを壺に収めて地中に埋めた所です。
教典と経筒は盗掘されました。

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道になんか落ちてると思ったら、リスの巣でした。
リスは、ときどきこうして巣を作り直すそうです。

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滝尻王子から1.5km歩いて来ました。
高原熊野神社まで、あと2.2kmです。

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途中、ちょっと古道から外れて、飯盛山(めしもりやま)展望台に寄りました。
標高は剣ノ山より低いですが、なかなか、ええ眺めです。
この日は、晴れていて気温は28℃くらいで暑かったです。
蝉が鳴いていて、秋とゆうよりは夏とゆう感じです。

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古道に戻って、このあたりからは檜が多いです。

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後で知りましたが、檜の名前の由来です。

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針地蔵尊です。
歯が痛いときにお参りすると治るといわれ、お礼参りの際に糸と3本の針で作った鳥居を奉納するそうです。

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再び、登り坂です。
この道中の難行苦行が一切の罪業を消滅させるという信仰でもありますので、
しんどいのが有難いのです。

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名前は忘れましたが、この実から油を取るそうです。

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お茶の花です。
自然に咲いているお茶を初めて見ました。

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コスモス。
暑いですが、秋を感じさせてくれます。

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標識7番。
3.5km歩いてきました、あと少しでゴールです。

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道が平坦になって余裕が出てきたので、花をパチリ。

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6本手の地蔵です。

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高原熊野神社です。
春日造の本殿は室町時代前期の様式です。熊野古道「中辺路」で最古の建物といわれています。
この神社のクスノキは樹齢が800年とも1000年とも言われていて、立派なクスノキです。

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高原霧の里休憩所からの眺めです。
手前には棚田が広がり、向こう側には果無山脈が続いています
稲刈りが終わって、日本やなぁーと感じる風景です。

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水車が回っていて、なかなかええ感じです。
イーデスハンソンさんの家が、この近所にあるそうです。

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ススキには、まだ少し早いですね。

山を下って、バスが待っている古道の里・中辺路まで歩きます。
バスに乗って、紀州梅干を作っている工場の見学です。

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漬込みタンクです。

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田舎漬製造ラインですが、就業間際で後片付けしてはりました。
南高梅は全国的に有名ですが、発祥の地が南部高校で、
その名前の由来ともなったとの説明を聞いて、初めて知りました。
販売も行っていて、みなさんお土産に購入されていました。

今日は結構ハードなコースでしたが、ちょとは功徳を積めたでしょうか。

ゆっくりしたペースで歩きましたが、行程に遅れはありませんでした。
健脚な人は20km以上歩くようですが、語り部さんの話を聞きながら
写真を撮りながら歩くのがええなぁと思います。

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